武内ももTakeuchi Momo

武内もも

武内 もも《山頂記念》、2023、 photo by Haruka Oka

※画像と出品作品は異なる場合があります

Profileプロフィール

1997 年生まれ。2021年京都精華大学芸術学部陶芸コース卒業。
陶芸と人、その周辺で同時に起こりうる複数の時間や身体のあり方について関心を持ち、暮らしにまつわる人やもの、風景や現象を起点に、陶芸の素材に由来する特性や焼成による変化を重ね合わせた作品を制作・発表する。
近年の主な発表に「第11回500m美術館賞入選展」(500m美術館、札幌、2024)、「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」(奈良県吉野町、2023) 、「HAPS KYOTO selection #1」(HAPS、京都、2023)、「Art-SITE vol.1 武内もも個展『待つ身体、眠る身体』」(金沢市民芸術村アート工房、石川、2022)がある。また、2016 年よりレトロニムに所属。都市や暮らしを通して演劇を見直すことに関心を寄せ、団体誌の発行のほか、パフォーマンス作品や展覧会を通した実践にも取り組んでいる。

Statementステイトメント

私はこれまで、陶芸の制作の内部で起こる物質の変容と、人の暮らしや街の営みを重ね合わせながら、様々な物質、人、生きものがそれぞれの主観のなかで交差する複数の時間のあり方について、身の回りの土地や外出先で採取した粘土と陶芸の技法を用いて作品制作を行ってきました。

ひとえに粘土といっても、それを構成する要素は有機物から無機物までさまざまで、どこで採取するのか、そしてそれをどのように焼成するかでも大きな違いが生まれます。粘土に徐々に温度を与えていくなかで、それぞれの物質がそれぞれの速度で燃え、収縮・膨張し、熔けることで、粘土はひとつの焼きものへとその形を変えてゆきます。粘土に含まれるいくつもの物質が、窯内の温度の上昇によって交差していく過程は、陶芸独自の過程でありながら、様々な物質、人、生きものと同じ場に暮らし、交差し続ける、人とその周辺のささやかな結びつきのようだと考えます。

わたしたちの日々の営みと並び立つように交差していく陶芸の営みを見つめるなかで、人やさまざまな物質が同じ場所に暮らす遠くの昔から続く営みについて、いまに生きる人々とともに考えることが出来ればと考えます。

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