高梨 麻梨香Takanashi Marika

高梨 麻梨香

高梨麻梨香・森本凌司「断片の輪郭—Outline of Fragments—」、2024年、撮影:牛嶋太洋

※画像と出品作品は異なる場合があります

協力・サポート:MEIJIKAN、STELLA

Profileプロフィール

1995年秋田県生まれ、大分県別府市在住。2023年秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科修了。日本各地のAIRに参加しながら、訪れた土地の民話や風土そして「音」を収集し、【音響】を主な表現方法として活動している。殊に、建築など都市の視覚的環境の特性に関心を持ち、可視・不可視の「かたち」の堆積としての都市を積分的に分析していくリサーチを通して、自ら録音・編集した音を構成していく。ノイズを「不要で排除されるもの」のメタファーとして捉え、慣行や社会構造からみえる排除の構造に着目し、空間彫刻的なサウンドインスタレーションを展開している。主な経歴として、[2024年1月 グループ展「清島アパート 2023 活動成果展」transit、大分県]、[2023年1月/2月 巡回展「ちくごAIR2023 成果展」九州芸文館、福岡県/アーツ千代田3331、東京都]、[2022年 随筆の部大賞、文芸誌「BEAK9号pp4-7「暮れ泥む自壊」掲載]、「ARTIST INN MEIJIKAN 2022 」や「新進気鋭の芸術家育成事業ちくごAIR2022」、「スプラッシュ!水戸AIR2023」への参加など。

Statementステイトメント

歴史や現代社会の中で「ノイズ」として排除されてしまう微かな声や音に耳を傾け続けている高梨麻梨香は、多様な音が交錯する空間を展開することで、鑑賞者の感覚を根底から揺さぶるような作品をこれまで制作しています。
 高梨は2023年4月より別府市清島アパートに滞在しながら、他方のAIR事業や展覧会に精力的に参加しており、リサーチベースで制作を行う過程でフィールドレコーディングを用いた質的研究を行っています。
 本展では、別府市に滞在してからたくさんのアーティストや地域の方々と関わるようになり、他者や自分自身と向き合う契機が増えた高梨は、音を主題としながらも小説・随筆の執筆や平面絵画・映像作品の制作など多岐に渡る表現メディアを用いた新作を発表します。複数のアーティストと協働しながら制作した作品群は、別府市に滞在することで可能になったものばかりです。
 別府市の自然環境音を録音・編集・加工した楽曲や、抽象的なイメージを落とし込んだ作品群など、高梨が描く音風景と空しい余白に耳を澄ませていただければ幸いです。

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