桑原 ひな乃Kuwahara Hinano

桑原 ひな乃

桑原ひな乃《sea #1 11 23 ’23 -》、2023、photo:大崎優志

※画像と出品作品は異なる場合があります

Profileプロフィール

1997年大分県生まれ。大分県在住。2019年京都造形芸術大学美術工芸学科卒業。高出力の電気スパークにより鉄を溶かす溶接機で溶接しながら造形している。日々の記憶を刻むように進める制作プロセスから不可視の時間やエネルギーの可視化(彫刻化)を試みる。主な展覧会に、2024年「海を彫る 海を刻む|carve the sea」(TRANSIT、大分)、2023年「Art Fair Beppu 2023」 (旧フェリーさんふらわあ乗り場、大分)、「TANGA Night museum」(丹賀砲台園地、大分)、2022年「育波芸術祭」(五斗長垣内遺跡、淡路島)、2021年「soft heavy」(Blend studio、大阪)、2019年「KUAD ANNUAL 2019 宇宙船地球号」 (東京都美術館、東京) 、2017年「ULTRA GLOBAL AWARD 2017 Exhibition 新しい泉のための錬金術ー作ること作らないこと」(ギャルリオーブ、京都)など。2019年よりスターバックスコーヒー別府公園店にて作品が恒久設置される。

Statementステイトメント

漁師町出身の私は、錆びた錨や繋船柱、鎖など鉄製の道具を日常的に見ながら育った。ものにある様々な痕跡を観察することで、そこに宿る記憶や人間の営み、時間の蓄積を感じ取ることができる。私の彫刻もまた、溶けた鉄を少しずつ積み重ねながら造形し、ものに宿る不可視の時間やエネルギーの可視化 (彫刻化) を試みたものである。展示空間を通して常に私を軸として流れている「時」と、遥か遠くで同じように流れている「時」との関係性、様々な「時」が巡り合うことを表現したいと思っている。

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