藤井 光Fujii Hikaru
Profileプロフィール
1976年生まれ。パリ第8大学美学・芸術第三博士課程DEA修了。芸術は社会と歴史と密接に関わりを持って生成されるという考え方のもと綿密なリサーチをおこない、同時代の社会課題に応答する映像インスタレーションを制作する。
「日産アートアワード2017」グランプリ、「Tokyo Contemporary Art Award 2020–2022」を受賞。個展「特別企画 藤井光 爆撃の記録」(原爆の図丸木美術館、埼玉、2021)、「3.11 とアーティスト:10 年目の想像」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、2021)ほか、国内外の展覧会に多数参加。
芸術は社会と歴史と密接に関わりを持って生成されるという考え方のもと、様々な国や地域固有の文化や歴史を、綿密なリサーチやフィールドワークを通じて検証し、同時代の社会課題に応答する作品を、主に映像インスタレーションとして制作している。その方法論は、各分野の専門家との領域横断的かつ芸術的協働をもたらす交点としてのワークショップを企画し、そこで参加者とともに歴史的事象を再演する「リエナクトメント」の手法を用いるほか、参加者による活発な意見交換を促す議論の場を作り出すなど、過去と現代を創造的につなぎ、歴史や社会の不可視な領域を構造的に批評する試みを行っている。