谷口聡子Taniguchi Satoko

Profileプロフィール
武蔵野美術大学卒業。桑田ニット研究所で学ぶ。棒針編みで造形物を制作。
2014年「LOVE AND POISON」BEAMS 2017年個展「かすかなもの」GULIGULI 2018年個展「種ー実 実ー種」ひもろぎ/個展「fresh vitality of plants」UNE MAISON LISETTE/二人展「Hertz」FESTINA LENTE/ 2019年工芸祭/「Woven,Knotted,Stitched&Sewn」IDEE SHOP/個展「一瞬の集積」Sans quoi cinq/個展「森ー重なり」LISETTE淀屋橋/個展「ひふ」GULIGULI 2021年「森の音」 OGATAYAMA/個展「emerge」hako gallery/「Anthology」銀座和光 2022年TRACING THE ROOTS 2023年「自己に由る」GULIGULI/個展「静かに移行する」sora 2024年個展「隣り合う、溶け込む」es quart「森の展示室」参加「装身具展」「作用展」OUTBOUND 『どこにもない編み物研究室vol.2 横山起也著』対談掲載,『nicethings』取材掲載
Statementステイトメント
気づきにくいもの、微かなものに意識を向ける。
棒針編みで、近年は髪の毛より細い糸を編むことが特徴となっている。
”編み”は根源的原始的な手法で、手加減で自分を直接的に反映させることができる。
自分の意思により編み目を大きくしたり小さくしたり、
無意識的にも日々編み目は違っている。
”編み”は、一点から無限に派生させることができ、無数から1点に集約させることも出来る。
どんな立体も形作ることができる。
平面から半立体へ、立体へ。
とりとめのない世界なだけにやればやるほど果てしない可能性を知る。
古物商の友人が手に入れた古い日本の織物用の糸(おそらく宮古上布用のカラムシ)や、義妹がベトナム・ダラットの絹織物工場で譲って貰った絹糸など、縁あって手元に来た糸を使用。絹のわた、獣毛、インドのハリヤナ州の畑からのコットンボールもある。糸は、育てている花の花びらや藍の生葉、ドクダミ、クローバー、ヨモギなどの草、玉ねぎの皮、実や根っこなど身近な植物で染める。東京から国東半島に移住し、国東にしかない七島藺を編んだり、Kunisaki Seriesを制作したりと、近年は住んでいる土地を作品に反映させている。