柴田直樹Shibata Naoki

Profileプロフィール
【略歴】
1994 石川県金沢市に生まれる
2021 株式会社Sandwichに制作アシスタントとして入社
【学歴】
2016 京都芸術大学 日本画コース 卒業
2018 京都芸術大学 大学院 ペインティング領域 修了
【受賞歴】
2018 「大学院 修了展」 優秀賞受賞
【展覧会歴】
2018
「シュレディンガーの猫展」(東京都美術館 / 東京)
2020
「Artistsʼ Fair Kyoto 2020」入選(京都文化博物館 / 京都)
「IAG AWARDS 2020」入選(東京芸術劇場 / 東京)
「UNKNOWN ASIA 2020 ONLINE」出展
2022
「ART GOSE ON -Session 3 / MOVE ON (Yes, art goes on)-」(SEASIDE STUDIO CASO / 大阪) 個展「-それは波としてそこに現れる-ψ」(STUDIO DIFFUSE MAKE+ / 大阪) 2024
個展「曖昧」(GALLERY Ami - Kanoko / 大阪)
2025
「余白のアートフェア / MARGINAL ART FAIR 福島広野」(二ツ沼総合公園 / 福島)
「WHATZ ART FAIR 台北 2025」 出展 (台北シェラトングランドホテルホテル / 台湾)
Statementステイトメント
私は「存在」をテーマとし、東洋思想、量子論、生物化学など複数の領域を横断しながら思索し制作を行っています。その過程で私は世界が不確かで曖昧で流動的なものだという感覚を強く持つようになり、森羅万象の全てが出来事の連続によって成り立つ関係の束に過ぎないのではないか、と考えるようになりました。
“存在しないもの”と“存在するもの”という違いは本当にあるのか。
そもそも“存在”とは一体なんなのか。
量子論の視点では、私たちが「物質」として捉えているものですら、実体を持つものではなく、場の揺らぎや確率的な存在の重なりとして理解されています。世界を記述する最小単位とされる量子は粒子と波の二重性を持ち、その境界は曖昧で、それ自体が一つの出来事のような性質を持ちます。そうした非実体的な要素が、互いに関係し合うことでネットワークを形成し、その構造そのものが「世界」であり「自分」であると私は捉えています。
私は、実体の不確かさと、関係の中に生まれる現実、「存在とは何か」という根源的な問いを、作品を通じて繰り返し立ち上げていきたいと考えています。