大となりみかOhtonari Mika

Profileプロフィール
宮崎県出身
高校卒業後、独学にて創作を行う
【展覧会歴】
2020年 初個展/宮崎県立美術館チャレンジギャラリー(宮崎)
2023年 個展「みどりの糸、太陽の光、浮遊する命」/クスナミキ・ギャラリー(宮崎)
2023年 「インスパイアシアター 2023 by Young Artists OITA-MIYAZAKI」参加/高鍋町美術館(宮崎)、大分県立美術館(大分)
2025年 「宮崎アーティストファイル フェスティバル」出展/高鍋町美術館(宮崎)
【受賞歴】
2022年 みやざき総合美術展 自由表現部門準特選
2022年 宮崎県芸術家支援プログラム選出
2023年 みやざき総合美術展 自由表現部門準特選
2023年 宮崎県芸術家支援プログラム選出
Statementステイトメント
忘れたくないことを、忘れないために制作をしている。
災害、疫病、戦争が起きる度に衝撃を受け強い感情が生まれるが、生活のなかで薄れ、生きるために忘れてゆく。同じ岐路に立ったとき、同じ轍を踏まぬよう立ち止まる術となるものを模索している。
近年は、質量による集合体のエネルギーから視覚的インパクトを、神楽や信仰など伝承され積み重ねられた様式美から説得性のある伝達力を取り入れたインスタレーションによる訴えかけを試みている。
集合体のエネルギーとして、海辺に漂着したグロテスクな海藻をモチーフに、ソフトクレイ(軽量樹脂粘土)を使用し創作している。海の近くで生まれ育った私にとって海は日常で、コロナ禍に日常を求めた海辺で遭遇した漂着物は、鬱屈した非日常のなかで煌めく衝撃を与えた。それらを、神楽や信仰の様式から自然の神秘や畏怖の念を、ソフトクレイで浮遊する軽やかさを、柔らかな蛍光色で衝撃を表現することで、鑑賞者に「発見、観察、愛でる」という行動を促し、自らが立っている足元への感覚を高めることを試みる。