森下明音Morishita Akane

Profileプロフィール
1988 鳥取県生まれ
2012 京都市立芸術大学美術学部卒業
2014 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了
[主な展示歴]
個展
2024 「土の上を歩く」(別府市創造交流発信拠点 TRANSIT/大分)
グループ展
2024 「Art Fair Beppu 2024」(旧さんふらわあ乗り場/大分)
2018 「VOCA 2018」(上野の森美術館/東京)
2016 「Identity XII 崇高のための覚書 curated by Taro Amano」(nichido contemporary art/東京)
2015 「PARASOPHIA 京都国際現代芸術祭 特別連携プログラム still moving」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA/京都)
2015 「川内倫子ワークショップ成果発表展」(京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA/京都)
2014 「アートアワードトーキョー丸の内」(行幸地下ギャラリー/東京)
[受賞歴]
2024 「第23回アートギャラリーホーム作品募集」(審査員:栗原一成氏、冨井大裕氏)入選(作品買上げ及び収蔵)
Statementステイトメント
幼い頃、土だった地面が少しずつアスファルトで覆われていくのを見て、土や虫たちと遮断されてしまうことに寂しさと恐ろしさを感じていた。
大学在学中に国道傍のニュータウンに住むが、敷き詰められたアスファルトやガードレールの並んだ無機質な風景に、吐き気や胸の苦しさを感じていた。大学を卒業して2年程経ったとき、強烈な孤独が襲ってきて、絵が描けなくなった。一週間の療養旅行で西表島を訪れ、広大な自然を目の当たりにして、生きている実感を取り戻す。翌年、結婚を機に大分県の山間部に移住する。山や野生動物たちに囲まれて暮らす日々の中で、それらの細胞が自身の体に入り込んでくるような感覚があった。徐々に目の前のものと素直に向き合えるようになり、5年ぶりに活動を再開する。
世の中の混乱を目の当たりにして、どんな時代が来ても地に足をつけて生きていくことを決意して以降、身近にあってコストのかからない素材を使った制作を始める。漆喰に土で作った顔料を使用してフレスコ画を描いている。画布には、地元のもやし工場で廃棄される麻袋を使用した。自分の住む土地で出会った素材を使うことで、土地と繋がっている心地よさを覚えた。