宮崎 勇次郎Miyazaki Yujiro

宮崎 勇次郎

宮崎勇次郎《宇宙家族》 , 2024 , acrylic on canvas , 116.7×91㎝

※画像と出品作品は異なる場合があります

Profileプロフィール

美術家・背景絵師、大分県出身。実家である銭湯のペンキ絵(背景画)をベースに、一つの場所からは観ることが出来ない複数の視点を持つ絵画を制作。物事には相反する感情や考えが存在し、複雑に絡み合うように共存している。昨日まで正しかった事が今日は違う事がある。そんな曖昧な美しい世界を表現。

【近年の主な活動】
カニッツアの三角形と真夏の幽霊(2025/東京・新宿高島屋美術画廊)、描かれた滝はどこへ流れるのか(2024/東京・照恩寺)、ダニエウ・アウベスのバナナ(2023/東京・FLAT RIVER GALLERY)、偶然と記憶は赴くままに(2021/埼玉・彩光舎)、私の中のロマンチシズム(2021/東京・ループホール)、108 ART PROJECT in 博多「博多駅前プロジェクト」七隈線開通記念壁画(2022/福岡)、ATAMI ART GRANT(2021/静岡)

【パブリックコレクション】
大分市美術館 ・金谷美術館
【賞】2008年 アートブラザー大分受賞、2007年 トーキョーワンダーウォール大賞受賞

Statementステイトメント

私たちが見ている世界は、脳がつくり出すひとつの虚構にすぎません。目の前にある風景さえも、見ようとしなければ立ち上がっては来ません。そこにないものが、あるかのように感じられることもあります。現実とは、常に知覚と解釈のあいだで揺らぎ続けています。
たとえば、描かれた滝はどこへ流れていくのか。壺と馬、相撲取りと林檎――まったく異なるモチーフのあいだに生まれる余白には、何が潜んでいるのか。存在しないはずの輪郭が浮かび上がり、観る人の記憶や想像によって、新たな意味が紡がれていきます。
私は制作を通して、そうした曖昧な境界線を見つめながら、現実と虚構、知覚と誤認、意味と無意味のあいだにあるゆらぎを描き出そうと試みています。鑑賞者が自らの記憶や経験を通して断片をつなぎ、見えなかったものに意味を与えるとき、初めて作品は完成に近づくのかもしれません。

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