柿坪 満実子Kakitsubo Mamiko

Profileプロフィール
1993年 東京都生まれ
2023年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻 修了
展示歴
2019年 「WALLAby / ワラビー」 (GINZA ATRIUM GINZA SIX 銀座蔦屋書店/東京)
2021年 「DOLLMAGE」 (TIERS GALLERY by Arakawagrip/東京)
第24回グラフィック「1_WALL展」(Guardian Garden/東京)
2022年 「UNLOGICAL 03」(MONO.LOGUES/東京)
「ANB OPEN STUDIO vol.2」 (ANB tokyo/東京)
「風の目たち/The eyes of the wind Vol.1」 (16 Pavle ingorokvaSt/トビリシ,ジョージア)
「コミテコルベールアワード2022-The beauty of imperfection」
(東京藝術大学 大学美術館/東京)
2人展「緒」 (OGUMAG/東京)
「Platform 29.8」(ANB tokyo/東京)
2023年 2人展「今や光にすかしても」 (roll/東京)
「バグスクール:うごかしてみる!」(アートセンターBUG/東京)
2024年 個展「それは、あなただった」(TAKU SOMETANI GALLERY/東京)
2025年 2人展「em brace」(TAKU SOMETANI GALLERY/東京)
2人展「an brace」(CANDLE CAFE & Laboratory△Ⅱ/東京)
受賞
2019年 「東京藝術大学久米桂一郎賞」
2021年 第24回グラフィック「1_WALL」 ファイナリスト
2022年 「コミテコルベールアワード2022」 グランプリ
掲載
2023年 文芸誌『MONKEY vol30』
スティーブン・ミルハウザー「影劇場」扉ビジュアル
Statementステイトメント
主に記憶や感情といった内的体験を起点とし、曖昧なイメージを元に制作している。テラコッタを主な素材とし、その可塑性と壊れやすさという特性に着目している。物理的な壊れやすさを作品に組み込むことで、記憶や感情の不確かさ、時間と共に風化する体験の在り方と素材の特性を結びつけている。
近年では綿や布といった包容性を持つ素材を用いることで、記憶や身体に対する「包む/守る」構造を形成し、記憶や感情の保護、あるいは不可視な痕跡の物質化を試みている。
素材に対する応答的な制作過程を通して、視覚化されにくい内的現象や「何か/誰かの面影」といった非在的な要素にアプローチする。
素材との応答的な制作を通じ内的現象と物質表現の接続、そして鑑賞者の記憶や感覚に作用する彫刻表現の可能性を追求している。