谷口倫都Taniguchi Michito

Profileプロフィール
谷口 倫都(たにぐち みちと/Taniguchi Michito)
鳥取県生まれ。大分県立竹工芸訓練センターを修了。中臣一氏に師事。第43回日本新工芸展で彫刻の森美術館奨励賞を受賞。2017年 国際北陸工芸サミット「ワールド工芸100選」に出展。現在は大分県竹田市に工房を構える。
Statementステイトメント
私の作品は、素材である竹の質感やフォルムから受ける印象を考え、特に曲線にこだわって表現しています。縦横無尽に編み込むこの技法は乱れ編みと呼び、どんな形にも編み込め、繊細な表現から力強いフォルムまで自在に生み出せる点を気に入っています。
コンセプトは、常に自分らしい表現を求めて試行錯誤し、時には竹芸以外の経験も必要だと考え、いろいろ実践してきた日々の実体験が元になっています。
制作は、時間の大半を材料取りに使います。表現したいものをイメージし、素材を生かしながら、竹の幅と厚み、しなりや張り具合を細かく見極めながら慎重に選びます。材料は保管期間が長いと劣化しやすいため、作り置きはせず、その都度品質を確かめてから加工します。加工道具もほとんどがオーダーメイドで、それぞれの作品に合わせて必要であれば自作します。新しい作品を創るたびに、技術の研鑽も欠かせません。時代を超えて「面白い」と思わせる唯一無二の作品を世界へ発信し、竹が秘める多様な可能性と美の表現を模索し続けたいと考えています。