レイモンド 愛華Raymond Aika

Profileプロフィール
レイモンド 愛華
2002 大阪で生まれる
2021 多摩美術大学工芸学科入学
2022 企画展「CERAMIC +GLASS +METAL・多摩美工芸の感と観_優秀 作品と課題紹介」 (六本木)
2023 工芸都市高岡2023クラフトコンペティション 入選
2023 グループ展「moire」 (横須賀)
2024 グループ展「光影瑠璃-光とガラス」 (台湾)
2024 TUB showing 入選
2024 神奈川県美術展 入選
2024 多摩美術大学特別顕彰奨学金を受ける
2025 多摩美術大学工芸学科ガラスプログラム修士前期課程 入学
2025 MUFG工芸プロジェクト「KOUGEI ARTISTS LEAGUE」ファイナリスト
2025 「New Glass Review」(米国)掲載予定
Statementステイトメント
本作は、直径2~3cmほどのガラス棒(ケーン)をつくり、それを小さく切って電気炉に並べ、再加熱して形づくった作品です。
ガラスが約770度を超えたタイミングで、耐火服と手袋を着用し、電気炉の中の柔らかくなったガラスに自らの手で直接触れて造形しています。
通常、電気炉で加熱する「キルンワーク」はプログラム通りに進むため、途中で大きく形を変えることは難しいとされています。ですが私は、炉内のガラスに直接手で関わることで、平面から立体へと形が生まれ変わる瞬間を自らコントロールし、表情を与えています。
完全に溶けきっていないためにすぐに固まるガラスを、瞬時に曲げ、整えながら制作する工程は、まさに一瞬一瞬の勝負です。素材の限界に挑みながら、ガラスならではの流れるような動きや、生き生きとした形を生み出しています。