森本凌司Morimoto Ryoji

Profileプロフィール
1994年高知県生まれ。2019年バース・スパ大学テキスタイルデザイン学科卒業。物事の分類や混合というものに興味を持ち、糸や布、写真を主に用いた作品を制作している。大学卒業後に参加した「In:Site Festival 2019」(バーミンガム大聖堂前広場、イギリス、2019年)をきっかけに、アート活動を開始。帰国後は大分県別府市にあるアーティスト支援施設である清島アパートに2年間滞在。周りのアーティストと交流を通し作品を発展させた。
個展に「向こうにさす」(Art&Garden ねこぜ、大分、2023年)、「Parallel Intersection」(SHOP、イギリス、2024年)など。近年の主なグループ展に「3331によって、アートは『』に変化した」(3331アーツ千代田、東京、2023年)、「万田坑芸術祭」(万田坑、熊本、2023年)、「MK Calling2024」(MK Gallery、イギリス、2024年)、「Warrington Arts Festival Open Exhibition 2024」(Warrington Museum and Art Gallery、イギリス、2024年)など。2022年「3331 ART FAIR 2022」にて小池一子賞受賞。
Statementステイトメント
物事を構成する要素の分類やそれらが絡まったり混ざり合ったりすることに興味がある。
私の主な作品の制作方法はこうだ。生活の一部、身近なものを写真に撮る。それらを布に印刷し2枚組にして刺繍で縫い合わせる。縫う時は片側だけ見てもう一方は見ない。これを両面から行い、繰り返す。
この方法は私にとって多義的である。刺繍は装飾的なものであるとともにある種の祈りのような儀式的な行為でもある。針を写真に刺し、糸を差し込んでいく。それは時間を差し込むようなものである。それと同時に、針はもう一方の写真も通過し、戻ってくる。2つの被写体を行き来し、それらを縫合するかのように繋げる。片側には意図的に縫われた糸の軌跡がもう一方にはそうではない軌跡が残る。
この行為を通して異なるものの併存のようなことについて考えながら制作を行う。