久野彩子Kuno Ayako

Profileプロフィール
【略歴】
1983 東京都生まれ
2008 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科 金工専攻 卒業
2010 東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻(鋳金)修士課程 修了
【主な活動経歴】
2024 ART FAIR ASIA FUKUOKA 2024 (福岡国際センター)
2024 ART OSAKA 2024(大阪市中央公会堂3階)
2024 個展 「うごきだす」(ジルダールギャラリー)
2023-24 道後アート2023 クラフトミュージアム「U.F.O.-UNIDENTIFIED FABULOUS OBJECT-未確認工芸物体」展(小涌園遥)
2023 第7回「KOGEI Art Fair Kanazawa 2023」(ハイアットセントリック金沢)
2023 企画展 泉屋ビエンナーレ2023 Re-sonation ひびきあう聲 (泉屋博古館)
2023 個展 Construction ⇄ Demolition (新宿高島屋美術画廊、横浜高島屋美術画廊)
2022 コレクション展1 うつわ(金沢21世紀美術館)
2021 個展 -reconstruction- (日本橋髙島屋本館6階 美術画廊X)
2021 奥能登国際芸術祭2020+ スズ・シアター・ミュージアム「光の方舟」
2020 個展「line」(アートフロントギャラリー)
2019 アペルト11「都市のメタモルフォーゼ」(金沢21世紀美術館 長期インスタレーションルーム)
主な受賞歴
2014 オーディエンス賞(SICF15)
2016 SHIBUYA AWARDS 2016 大賞
2017 公募展「第9回佐野ルネッサンス鋳金展」 奨励賞
2025 第40回淡水翁賞 最優秀賞
2025 第5回公募 アートハウスおやべ現代造形展 佳作
パブリックコレクション
金沢21世紀美術館
泉屋博古館京都
Statementステイトメント
様々な情報や物事が複雑に絡みあい氾濫する現代社会、人間が作り出しているものの混沌とした様相、創造と破壊、構築と再構築という、人々が繰り返してきた行為の儚さや脆さ、そこから生まれる静かな力強さや希望を未来へ続くエネルギーとして捉える。
“都市の営みの痕跡を俯瞰することで見えてくるもの”をテーマに、緻密な表現を可能とするロストワックス精密鋳造技法を主に用い、真鍮やブロンズといった金属に置き換え自作のパーツを作り出す。
人間が手を加え作り出してきたものから見えてくる輪郭や面の形体の要素を切り取って形にし、構築させることによって、幾重にも時を重ねスクラップアンドビルドを繰り返し、構造物を増殖させた先に見える景色を表現する。都市の記憶や歴史を金属という素材を通じて再構築し、過去と現在を繋げていく。
鋳造技法を用いた表現のほかに、コンクリートや樹脂等、日常よく目にする金属以外の素材との組み合わせることによってできる新たな表現を模索している。